自分に呆れる

僕には取り柄がない。

人に誇れるものが一つもない。

顔が良くなければ、運動神経も人並み。オマケに口下手。

 

12年間にわたる学校生活、僕は主役になったことは一度たりともない。教室中の眼差しを一手に引き受けるリーダー的存在でも当然なく、端で本を読み自分の世界に耽るオタクでもなかった。ただ、友達と冗談を言い合い、クラス写真では右端でピースサインをするぐらいの立ち位置。もし、僕が何か事件を起こし、僕の当時の担任がマイクを向けられたとき。みな口を揃えて言うはず、彼は真面目で大人しい生徒だったと。

ただ、覚えてないだけ。僕が僕の担任でも困ると思う。いわゆる普通の生徒なんだから。

 

特技や長所とは言わずとも、何かに熱くなった経験ぐらいあるだろう?

いや、ない。

強いて言うならば大学受験。学びたい分野などなく、興味のそそられる学科なんか無かった。だから進学できる範囲で最も偏差値の高い学校をとりあえず目指した。そのために本気で取り組んだ。期待に沿えるよう、努力した。高3の7月から2月まで机に向かい続けた。

結果は中堅私立大学。

そして、もう大学3年の2月。就職活動解禁まであと少し。

アイツ、警察官目指してるって。アイツはもうプログラマーなってるらしい。

みんなが羨ましい。本心。

 

 

ボケーと過ごしてきたツケが回ってきた。大学生活のことじゃない。21年間の人生全てで。